喋りなれてない人の考えてたこと

アイドルが好きです。 

何度後悔しても集団を好きになってしまう話

※自分語り

※アイドルさんは見ないでください

 


推しだけを推す(所謂オンリーになる)って思ってるより難しい。


グループに属する推しを推す上で必ず目に入るのが他のメンバーさん(とそのヲタク)。

グループから好きになれば言わずもがな。先に外仕事で推しが気になっても、メンバーさんとの関係やグループでのパフォーマンスは必ずどんな人かを知る上で重要な情報となる。

ヲタク仲間をSNSで募る際、多くの場合、使うのはグループの繋がりタグだろうし、「最近気になってます!」投稿には他のメンバーを追加でおすすめするコメントがついている場面も見かける。

 

 

メンバーさん同士仲良さそうにしている姿、それぞれのスキル、一緒にいて幸せだという推しの言葉を見ると正直、他のメンバーさんに対して好意的にならないわけがない。


そうやって人数分"好き"が増え、個々の繋がりの分もさらに"好き"が増えていく。

 

 

でも、その"好き"が増えることによって、いつの間にか悲しくなることも増えてしまう。

なにかの拍子に関係が悪化したのかなと思ってしまったとき。ひとりどこかに大きく踏み出したとき。ずっとグループに居てくれるであろうと思っていた人がそうではなくなったとき…。

 

 

これがとめどなく悲しい気持ちになるヲタクもいれば、ほとばしる怒りの気持ちになるヲタクもいる。


実際、わたしは推し自身のことではないのにどうしようもなく悲しい気持ちになったことがいくつもある。

急に今までやっていたことをしなくなったメンバーさん、グループのお仕事をおやすみすることになったメンバーさん、お別れもできずに姿形が見えなくなったメンバーさん…。

知らず知らずのうちにどれだけ"好き"が増え、大きくなっていたかに気づかされた。


逆にというべきか、推しが他のメンバーさんのヲタクからその対象になったこともある。

少しきついとも取れる言葉を発したとき、ひとりで踏み出したとき、いつもコンビが好き!箱推し!と言っているヲタクの悲しみの声や厳しい言葉を沢山目にした。

言いづらいが、この人たちと一緒にヲタクをするのは無理かもしれないと思ったことが何度かある。

 

 

わたしは怒ることが不得手だから怒りの気持ちを抱いたことはあまりないけど、悲しむのも怒るのも心がきっと擦り減る。

知らず知らず好きになっていたとなると、"好き"は自分の責任なのかわかりづらい。だから余計に気持ちと決着をつけるのが難しい。


そんなふうになるなら、他のメンバーさんまで好きにならなければいいじゃないか!と言う人もいるかもしれない。

わたしだって、出来ればもう他のメンバーさんまで好きになるのは傷つきたくないし不安だしやめたい。


だけど、初めに書いたとおり好きにならざるを得ない理由はいっぱいあって、なにより推しが「このメンバーが大事です!(意訳)」と言っている以上、無感情というのも難しいものである。

推しの素敵な場面を見せてくれるのは、推しだけじゃない。舞台を一緒に作る多くの関係者さん、なかでも隣にいるメンバーさんの功績は計り知れない。わかりやすい例を挙げると、推し一人ではやらないような曲も特定のメンバーさんがいるからこそグループの一員としてやってくれたりする。

 

 

こうやって、結局、幾度も集団まで好きになっては後悔してきた。変化が起きても好きで居続けられるかは、そのときの気持ち次第でしかなかった。でも、好きだったと言う事実は否定したくないし、楽しかった思い出を自分から燃やし尽くすようなことは、わたしは、この先もしないと思う。


同じ過ちを繰り返すなんて哀れな生き物だなぁと思いつつ、実は悲しい気持ちの表出だけは上手くなっていたりしないかなと期待してみたり。

推しのことで混乱してるときに言われて辛かったことだけは、これだけは絶対に言わないと誓う。人には絶対に悲しみや怒りの気持ちを向けない。

 

 

いまもまた不安定の中にいる。

どんな言葉ならメンバーさんやそのヲタクさんのプレッシャーにならないか。この不安定の中でわたしの好きは続けられるのか。

またしても怖くて動けない。


言葉の力を信じるのは難しい。というか、言葉には力があると知ってるから使い方が難しい。

弱いヲタクでごめん。

 


改めて好きを感じられるチャンスが近くにあるといいな。言葉にはできない揺るぎないものを感じたい。

 

 

 

ファンのためにも強く居ようとしてくれるアイドルさんたちに敬意を表して。